Q-san's memorandum

3児のパパローディ自転車奮闘記

ツールドおきなわ 140km参戦 レース編

4時間11 143km 160/183bpm Ave.88rpm Ave.199w/NP.248w 獲得2212m 3000kj 19-30
総括として身の振りがわかっていなかったのと思いの他暑さにやられて自滅。
レースのデータ取りという点では及第点だったかな。
 
定刻通り9時にレーススタート。
10列目くらいだったがとにかく無用な落車に巻き込まれて終わるのだけは嫌だったので
1つ目のトンネルまでに上げれるだけ順位を上げておく。
2車線使えたので集団はビッチリという感じもなく比較的前へすんなり上がれた。
予定通りトンネルに差し掛かるころには先頭付近まで上がれた。
序盤だけあって集団内ではほとんど足を使わずに巡航。
2つ目ののトンネルも集団前でクリア。
 
予定通り先頭付近で1回目の普久川ダムへ。
ワット的にはレース中はほとんど見れずとにかく先頭が見える位置で。
序盤はまだ勾配が緩くスピードが乗っているので若干の集団効果あり。
中盤の勾配がきつくなるあたりからきつそうな人、ふらつく人が出てくるので
落車やハスリ等に巻き込まれないようラインに余裕を持ちながら
且つ中切れに注意しながらついていく。
幸いどうにもならないつらさではなくそこそこな感じで
半分くらいを過ぎたあたりでとりあえず1回目は越えられることを確信し、
筋力的な負担を減らすためになるべく回して、臀筋・体幹を意識し
踏み足にならないように注意しながら登る。
 
下り区間に入っても集団人数はかなり多め(前目で走っていたので何人かはわからず)
下れない人が顕著に現れ始めちょくちょく前と差が空くシーンが散見される。
早めにレーンを見出して乗り換える必要がある。
という自分も初見コーナーばかりなので安全マージンは広めにとって
攻めたライン取りはせずApex後の立ち上がりで自重を活かして加速して追いつく感じ。
 
奥の登りの手前で細かいアップダウンがありどこからが奥の登りかが分からなかったが
100kmのスタート地点を過ぎてからここからが奥の登りか…と気づいた。
300w前後で淡々と進む感じでアタックする人とかはいない。
やがて辺戸岬が見えてきて前日に訪れていた大石林山の横を通過して
奥の登りの終わりを知る。そこから海岸線区間は前情報通りサイクリング。
ここでも前方で展開する。
 
登りが近づくと集団から飛び出す動きが出始める。
与那の入り口で10人弱が先行するが集団は一気に埋めるわけでもなく
淡々と登りに入る。ペースは特段落ちた感じはしないがペースで登って
集団の先頭まで。中盤過ぎたあたりで少し先行していた前グループを回収し、
若干の余裕を残しながら2回目のピークを集団先頭付近で通過。
とりあえず最低限の目標をクリア。
 
そこからの下りが要注意で中切れが起こりやすく、下り切った先の
学校坂でジエンドという事前情報も得ていたのでなるべく先頭付近で下る。
下りの遅い人の後ろに入ってしまい若干離れ気味になるも何とか先頭とは
数メートルの範囲内で済んだ。そのままの勢いで学校坂へ入る。
まだ結構な人数が残っており勝手に焦り始める。この辺から場に飲まれた。
 
これまたどこまでが学校坂なのかわからないのでとりあえず集団先頭で
走っていると、あぁキツイなと思ったところがありそこがどうやら
一番きついところだったみたい。
登り切ってからも下り基調ながら細かいアップダウンを繰り返す。
脚的にはまだまだ余裕があり登りで遅れることはなさそうな感じ。
こんなものなのかなぁと思ってちょっとした坂で4.5倍程度で踏んでみると
一人で飛び出した形になった。
アレ?と思いながら追走を待つも誰も追ってこない…。
こちらも本気踏みしているわけでもないので自分のペースで
やや頑張るくらいで踏んでいるとどんどん集団は見えなくなる。
 
この時点で残り50km程度…これは無理だなぁと思いながらも
ここで140Kmの怖さを知らずに単独逃げに移行したのが間違いだった…。
下り基調ながら風は東寄りで若干の向かい風。
集団で下ればほとんど足を使わない様なところでも250w位で踏む羽目に。
自分の前に走っている他カテゴリー含めた人は皆無で完全に単独走。
 
そして下り基調区間の終盤の宮城の坂に差し掛かった時に脚が攣る…。
メータではまだ100km手前、これで半分終わった感が出てくる。
過去の強豪選手たちも足が攣るというくらいなのである程度は
覚悟しながら走っていたがいかにも手前過ぎる…。
そんな情けなさを感じながらなんとか姿勢を変えながらFTP域で宮城は越える。
 
慶佐次の手前の海岸線で100kmの集団を単独で捕まえるも
前に2人いるとこの時に教えてもらう。マジかー!となりながらも
すぐ先とのことで確かに二人で逃げているのが見える。
ペースが維持できれば追いつける距離だが4倍を超えると足が攣って
いつフルロックするかわからない状態なので少しこのグループで
ペースを落として脚の回復を待つ…。
そしてこの余裕のない状況で慶佐次の一発目が来た…。
 
何とか4倍以上と思いながら100kmグループの先頭で登り補給でスポドリを受け取るも
2発目の有銘でいよいよフルロックな感じに…。
何とか下りの勢いを利用して平坦をトボトボ走っていると
奥の辺りで常に前にいた宮崎大学(結局勝者となる)の子が単独で追ってきた。
追ってきただけあってまだ踏めているのに対しこちらは既に攣りまくった死に体。
そのまま平坦で追い抜いて単独で前に行った。
 
そして天仁屋の登り口で140kmの集団に追い抜かれ、カヌチャでほぼ足が止まる…。
安部の登りは息絶え絶えで超えた所で追い抜いた100kmグルペットと再合流。
これがよかった。集団内にはイナーメ関係者の金子さんが見えて100km
グルペット集団でかなりいいペースで走ってくれた。
この集団は5,6人いたがまだ全員完全停止はしておらずローテを回しながら
淡々と羽地までの海岸線をこなしていく。そしてやっと羽地の曲がり口にたどり着く。
 
参加する人たちは口々にその先の光景に絶望するというが、
どちらかというとあとこの坂をこなせば終われるという気持ちの方が強かったかな。
一応シード権となる50番内は最低限の目標としていたのでメンタル的に
完全に腐ることもなかったのもあるかも。
曲がってからこの100km混走のグルペットの前で走るが、ここまで来ると
誰もローテを回してくれない…。200wちょっとしか出していないし
向かい風でもないのでタラタラと登り口まで。
 
いよいよ登り始めるところで140kmのゼッケンをつけた選手が
道路脇で悶絶している。脚が攣ってしまっている様だ。
こちらもSSTまで上げると危険なので、もはやTEMP(250w)位で
地面と前走者のタイヤだけを見つめながら黙々と登る。
橋の中腹あたりでまた140kmの選手が座り込んでいる…サバイバルだ…。
トンネル前100mで気持ち勾配がきつくなる(たぶん1%にも満たない…)所から
少しずつ遅れ始めトンネルに入るころにはこのグルペットからもダウン。
 
トンネル超えて右折した3段坂の一発目で210kmの先頭通過を知らせるバイクが来た。
ほどなくして現れたのはイナーメ緑ジャージに赤フレーム…高岡さんだ。
しかも後続は全くいない様で単独でやってきた。マジか…と思いながら
一発目の坂をダンシングで力強く登っている背中を一瞬だけ見たと思ったら
下りに入るころにはもうその姿は見えなかった。
 
残り2段と3段目はもはや脚が回っているだけ。
何とか羽地を消化し下りに入るとちょうど女子3人の集団に追いつく。
始めは追い抜こうと思ったけど前に出ても引き続ける脚もないし、
勝負の邪魔になるといけないのでしばらく3人の後ろで少し距離を置いて走る。
この終盤においてこんな気を使うことになるとは…。
 
国道に出て平坦を4人?で進みイオン坂で切れかけるが(250w出ていたか…?)
ピークを過ぎたあたりで追いつき、勢いで先頭に出てエスコート?開始。
途中で他のカテのメンズを一人拾うと彼もローテに入って回り出す。
5人で最終コーナーに差し掛かる前に140kmの選手を追い抜いた。
バレないように(せこい)追い抜いたつもりが後ろに付いてくるので
一応順位は気にしているのだなと思いアタックに気を配ったり。
 
最終ストレートでこの140kmの選手が前に出てペースを上げたので
番手につけたがここまで来てスプリントで先着しても意味がないと考える自分と
最後までこだわれ!と思う自分のせめぎ合いがあったが
後ろに女子が付いて来ていたのでコースを譲って邪魔にならないように掃けた。
 
初のおきなわは我慢すべき所で我慢できずに早すぎる単独走のタイミングで
足が攣って自滅するという典型的なダメパターンに終わった。
ただ単独で逃げに出たという定常外な走りを試みた結果がダメだったわけで
動かずに結局攣って終わりというよりも得る物はたくさんあったと思う。
 
各登りのレースペースや逃げる時の出力、コースの風向き影響、、
補給のタイミングや摂取量と脚攣りが起きそうな起点など。
 
感触では飛び出さなければ羽地までは行けた気がしないでもないが
そんなタラレバは今言っても仕方ないのでこれを糧にまた練習だ。
来年も出られるチャンスがあるならまた挑戦したい。
 
レース中の備忘録
・朝肌寒いくらいだと2本フルボトルは必要ない。
 2本目の普久川前に中身を全部捨ててピークの補給で水を取った。
・朝は無理して食べ過ぎない。スタート前に微調整の方がよい。
・今回は水分摂取量、補給が少なすぎたかも。
 700mlのボトル(CCD 2+電解質)1本飲みきったのが慶佐次の補給直前。
 脚が攣るまでとった補給はジェル4本とアミノバイタル赤ジェル
 (パワーバー 梅+アップルとmag-on グレフルとレモン)
 イメージ普久川2回目ピークの補給までに1本飲みきるくらいか。
・集団前にいるのと周りの安全マージンは少しは見ておく。
 登りの途中の何でもないところで落車がチラホラあった。